家に閉じこもっている子ども
家に閉じこもっている子どもが、心の底から外の世界を拒絶しているかというと、じっさいにはその反対のことが多いです。
でも、外には出たいけど何となく出にくいし、親も世間体を気にして出ないようにさせているのがほとんどのようです。
閉じこもりの解消
家にいてもすぐに退屈するし、話し相手といえば母親だけだったと、不登校時代を振り返る子どももいるほどです。つまり、きっかけさえあれば、閉じこもりの解消はそれほど困難なことではないのです。それ以上に大切なことは、外に一歩踏み出した子どもの足を止めさせないことです。
フリースクールは堅苦しいきまりや規則がなく、いつ来ても、いつ帰っても自由というところが多いから、そこに居るだけで心が安らぐし、雰囲気も心地よいのです。
いじめられた経験
フリースクールには、いじめなどの経験をしてきた子どもたちが多く通っています。つまり、自分が受けたイヤな思いを、ほかの生徒に向けることはありません。また、自分以外にもいじめを受けたり不登校を経験してきた者がいることを知り、けっして自分が特異ではないことを確認できたと安心する子どもが多いのです。
小人数での活動、異年齢集団
小人数での活動、異年齢集団という構成も効果的です。一人ひとりの子どもに目が行き届くし、年長の子どもは年下の者の世話をするのがごく当たり前の、思いやるタテの人間関係が築かれているからです。
友だちを作りやすい環境
だからフリースクールは、友だちを作りやすい環境でもあります。通っている中で定期的に顔を合わせる子ども同士はもちろんのこと、短期のイベントや合宿で知り合い、終了後も電話やSNS・Eメールなどで親交を深めている例が多いのです。