子どもにあったフリースクールにあずければ、親の責任は充分?
どのような教育機関に子どもを託したとしても、最終的な責任が親にあることに変わりはありません。登校拒否を克服させた親の経験談に、「教育のいちばんの土壌は家庭であり親子関係の改善にあった」と感じた親が思ったより多かったのも、このことを裏付けています。
悩んでいる子どもへの対処として、親は外に向かって問題の原因を追い求めたり、場合によっては、責任を外に押し付けることで現実から目をそむけることもできるわけですが、結局は、親自身が子どもと共に家庭や親子関係の内的改善をはからなければ、本質的な解決は得られないのです。
子どもがフリースクールで、立ち直りや自立に向けて必死にがんばっているときには、親もまた、真剣に新しい親子関係のあり方を考えるそのような家庭内の雰囲気こそが、もっとも大切なことなのです。
不登校ではない子どもを受け入れてくれるフリースクールはあるの?
"フリースクール=不登校の子どもの居場所"というイメージは強く、現実にその役割を担っているところは多々あります。
しかし、新しい考え方として、学校に合わない子どもたちの居場所のためにもっと受け入れ枠を拡大しよう、あるいは、さらに一歩進んで「新しい教育の場」を作ろうとする動きまでも出てきています。
その背景には、国際化や情報化がますます進展するこれからの世界に、いまの学校教育では対応できないという危機感があるからです。
これら新しい考え方のフリースクールでは、不登校かどうかを問わず、子どもたちを受け入れ、独自な教科学習や体験学習にとり組んでいます。学校に通っている子どもたちについては、放課後や休日に活動ができるように配慮しています。
インターネットを利用した交流や情報交換がインターネットスクールです。いろいろな利用形態があり、これからも開発されていくと推測されますが、現在では会員だけがホームページに入れるシステムを採用しているケースが多くみられます。
家に居ながらにして、同じ経験を持つ仲間たちとの交流をはかる方法には、ホームエデュケーションもあります。
インターネットスクールは、まだ他者との直接交流に自信がないと子どもたちには、貴重な交流の場になっています。
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